令和4年度 事業計画
基本方針
一般社団法人和歌山県社会福祉士会は一人一人の社会福祉士が専門職として社会の期待に応えられる活動ができるよう、公益社団法人日本社会福祉士会と協力しながら今年度は以下のように進めてまいります。
今年度も「権利擁護」と「人材育成」を柱に進めていきます。
『権利擁護』においては、多様性が認められる社会をすすめ『生きづらさ』を感じている人々が自尊心をもって生活できるような共生社会を目指していきます。
具体的には、『権利擁護センターぱあとなあ』における成年後見、未成年後見の受任をはじめとし、権利擁護に関する講演会や講師派遣、弁護士会と協働して虐待対応専門職チーム派遣を継続します。
市町村からの虐待対応チームへの要請や、講習会への講師派遣は年々増えており、私たち社会福祉士に対しての期待は大きくなっています。これに応えるべく今年度も家庭裁判所、和歌山県社会福祉協議会、和歌山県弁護士会と連携しながら活動してまいります。
前年度も行っていた成年後見制度利用促進基本計画での中核機関の立ち上げへの支援を今年度も他専門職と協働し、より一層力を入れていきます。
高齢や障害に留まらず、児童分野においてのスクールソーシャルワーク等についても関係機関と連携しながら活動を進めます。
『人材育成』については、前年度の基礎研修は、e-ラーニングを活用して実施しました。演習等は対面式を取り入れ、一定の効果を得たため、今年度の基礎研修はe-ラーニングと対面式を併用した研修実施を進めていきます。ソーシャルワーカーデーや人権フェスタ、バリアフリー展、成年後見人養成講座、地域包括支援センター職員向け研修等々においても、厳しいコロナ禍における方法を模索しながら、会として出来得る研修実施を進めていきます。
『その他』、会員に対しての支援を強化していきます。会員が会活動に参加出来るよう、広報活動(会報・ホームページ)にも力を入れ、参加しやすい研修会開催も考えていきます。近畿ブロック大会だけでなく、全国大会等も視野に入れ、会運営の将来をも見据えた検討を行っていきます。近年、行政機関や他団体、事業所等からの協力依頼が増えてきています。この機会を好機と捉え、会員が社会福祉士として活動できるような支援も強化していきます。
令和4年1月31日現在の一般社団法人和歌山県社会福祉士会の会員数は324名です。
会の基礎基盤を強化するためにも、資格取得者への加入をすすめ、入会者を増やし退会者を少なくできるよう努力していきます。
事業内容
1.会議
① 定時総会 年2回
② 理事会 年12回
③ 各委員会 随時開催
2.相談援助活動
① 県民を対象にした権利擁護、成年後見制度に関わる相談活動に取り組んでいく。介護保険関連、障害関係、児童関係、法律関係、NPOやボランティア関連機関との連携を取りながらすすめる。
・和歌山弁護士会と共に高齢者・障害者虐待対応専門職チームの運営
② 会員同士が相談できる体制を整備し、組織化をしながら一定の成果をあげる。
・定期的な事例検討会等の開催
3.研修活動
① 研修会の開催
・新生涯研修制度に沿った研修プログラムを実施する。
・研究発表会や研修会の開催
② 地域包括支援センター高齢者虐待防止市町村職員研修の実施
・地域包括支援センターで勤務する社会福祉士向けに高齢者虐待対応標準研修を実施
4.調査研究活動
① インターネットの普及から、会員各自の研究テーマを深め、情報交換を高める。
・メーリングリストの利用にあたっては会員を原則とする。
② 日本社会福祉士会の行う調査研究活動に協力する。
5.啓発活動
① 成年後見制度について、成年後見制度に関わる各専門職団体と共に市民に向けて啓発を進める。
・成年後見利用促進における県内圏域別意見交換会と民生児童委員や支援者団体への研修の実施
② 国家試験受験対策委員会で国家試験受験対策講座を開催する。
③ 会報の発行
・会員相互の情報提供、研修会の報告等の役割をもつものとして、定期発行に努める。
④ e-ラーニングの利用促進(新しいコンテンツの案内)
6.組織化活動
① 新規会員の募集
・重点的な取り組みとして、組織率の向上に努める。
・基礎研修の機会などを通じて会員と広く社会福祉士資格取得者との交流機会を作る。
② 上記等の活動計画を進めるために委員会及び担当者を置く。
○権利擁護センターぱあとなあ和歌山
○国家試験受験対策委員会
○広報委員会
○生涯研修委員会(生涯研修センター)
○第三者評価委員会
○スクールソーシャルワーク委員会
○地域包括支援センター支援委員会
○地域福祉委員会
○リーガル福祉委員会
○実習指導者支援委員会
○総務委員会
7.関連団体との連携、交流
・全国大会(東京都)への参加
・近畿ブロック研究・研修奈良大会への参加・協力
・和歌山県介護福祉士会及び和歌山県精神保健福祉士協会、和歌山県介護支援専門員協会等の県内関係団体との連携
・和歌山医療事業協会、和歌山県精神保健福祉士協会との共同によるソーシャルワーカーデーの企画運営